結論から言うと、SNS投稿の文章づくりは「型を決めてAIに下書きを任せ、最終のトーンは人が確認する」分担にすると、いちばん時短になります。全部を自分で書く必要はありませんが、全部をAIに任せる(任せられる)わけでもありません。私たち Techt は、自社のSNS投稿の下書きを Claude Code(クロードコード)という対話型のAIの道具で作っている会社です。型を決めて案を出させ、最終のトーンは人が確認して投稿する——この運用を実際に続けているからこそ、「どこまで任せると楽になり、どこから人がやるべきか」の線引きをお伝えできます。

この記事は、SNSの文章に時間がかかって投稿が続かない、非エンジニアの経営者・個人事業主の方に向けたものです。X(旧Twitter)とInstagramでの書き分け方から、Claude Codeで投稿を作る具体的な手順、つまずきやすいポイントまで、2026年7月時点の情報で順番に説明します。

この記事で分かること

  • SNS投稿づくりでAIに任せられること・任せられないこと(全自動ではない理由)
  • XとInstagramで文章の作り方はどう違うか(媒体別の書き分け)
  • Claude CodeでSNS投稿を作る5ステップ(Techtが実際にやっている流れ)
  • 投稿の「型」をファイルで持つと、2回目以降が速くなる仕組み
  • AIっぽい文章・事実の誤りなど、つまずきポイントの避け方

SNS投稿づくりでAIに任せられること・任せられないこと

最初に、誤解しやすい前提を1つ整理します。Claude CodeのようなAIはテキストベースの道具です。あなたのXやInstagramのアカウントにログインして勝手に投稿したり、フォロワーの反応を勝手に集計したりはしません。「SNS運用をAIに任せる」と聞くと全自動を想像しがちですが、実際の分担はこうなります。

  • AIに任せられること:投稿文の下書き、複数案の出し分け、X用・Instagram用の書き分け、ハッシュタグの候補出し、長い文章の要約や言い換え
  • 人がやること:ネタ(出来事・実体験・伝えたいこと)を渡す、事実の確認、トーンの最終判断、実際に投稿する

つまり「材料を渡す→AIが下書き→人が確認して投稿」という流れです。SNSで時間がかかっているのはたいてい「白紙から文章を書く」部分なので、そこだけAIに任せるだけでも、投稿1本あたりの時間は大きく減ります。逆に、材料を渡さずに「何か投稿を書いて」と頼むと、誰にでも当てはまる薄い文章しか出てきません。ここが後述するつまずきポイントにもつながります。

XとInstagramで文章の作り方はどう違うか

SNSの文章作成でまず押さえたいのは、媒体によって文章に求められる役割が違うことです。同じネタでも、XとInstagramでは書き方を変えたほうが読まれます。違いを整理すると次のとおりです。

媒体文章の役割向いている書き方
X(旧Twitter)短文そのものが主役。タイムラインで流し読みされる結論や気づきを1行目に。1投稿1メッセージに絞る
Instagram写真・画像が主役。キャプション(本文)は補足と検索の入り口最初の1〜2行で内容を伝え、詳細は後半に。ハッシュタグは投稿内容に合うものを選ぶ

この書き分けを毎回自分でやるのは手間ですが、AIを使うと事情が変わります。1つのネタを渡して「X用とInstagram用に書き分けてください」と頼めば、両方の案が一度に出てくるからです。ネタを考えるのは1回で済み、媒体ごとの調整はAIが担当する——これがSNS運用にAIを組み込むいちばん分かりやすい利点です。

Claude CodeでSNS投稿を作る5ステップ

ここからは、Techtが自社のSNS投稿で実際にやっている流れを、5つのステップに分けて説明します。ポイントは、いきなり「投稿を書いて」と頼まないことです。先に「型」を決めてから書かせると、案の質が安定します。

SNS投稿づくりの型の流れ。誰に届けるかを決め、何を伝えるかを決め、CTA(読んだ人へのお願い)を決め、トーンを指定し、最後にAIが下書きを作るという5段階を矢印でつないだ図

1. 投稿の「型」を決める(誰に・何を・お願い・トーン)

最初に一度だけ、自分の投稿の型を4つの要素で決めます。誰に届けたいか(例:近隣の30〜40代の子育て世帯)、何を伝えるか(例:商品の裏側、日々の気づき)、読んだ人に何をしてほしいか(例:プロフィールのリンクを見てもらう。こうした呼びかけをCTAと呼びます)、そしてトーン(例:ていねいだけど堅すぎない、絵文字は控えめ)。この4点を紙に書き出すつもりで言葉にしておきます。

2. ネタと事実をAIに渡す

投稿したい出来事や伝えたいことを、箇条書きでいいのでAIに渡します。「今日、常連のお客様からこんな声をもらった」「新しいサービスを来週から始める」など、具体的な事実や実体験が多いほど、出てくる文章も具体的になります。AIは渡されていないことを正しくは書けません。材料集めは人の仕事です。

3. 複数案を出してもらう

型とネタがそろったら、「この型とネタで、X用に3案書いてください」のように頼みます。1案だけ出させて直すより、複数案から選んで直すほうが速いです。Instagramにも投稿するなら「同じネタでInstagram用のキャプションも」と続ければ、書き分けまで一度に終わります。

4. 人がトーンと事実を確認する

ここがいちばん大切な工程です。出てきた案を読み、事実の誤りがないか、数字や実績を盛っていないか、自分の言葉として違和感がないかを確認します。Techtでも、最終のトーン確認は必ず人がやっています。少しでも「自分ならこう言わない」と感じたら、その部分だけ手で直すか、「もっと砕けた言い方に」とAIに直させます。

5. 人が投稿する

確認が済んだら、自分の手で投稿します。予約投稿や反応の確認は、各SNSが備えている機能を使えば十分です。慣れてくると、ステップ2〜5は投稿1本あたり数分の作業になります。

投稿の「型」をファイルで持てるのがClaude Codeの強み

「型を決めるといい」というのはSNS運用の一般論ですが、問題はその型を毎回AIに説明し直すのが面倒なことです。チャット型のAIだと、会話が変わるたびに「うちはこういう事業で、こういうトーンで……」と繰り返すことになりがちです。Claude Codeは手元のファイルを読み書きできる道具なので、ステップ1で決めた型や、過去の投稿、自社の基本情報をファイルとして置いておけます。2回目以降は「このネタで、いつもの型で」と頼むだけで、型に沿った案が出てきます。

Techtの実例もまさにこの形です。自社のSNS投稿は、型を決めてClaude Codeに案を出させ、最終のトーンは人が確認する運用にしています。都度ゼロから指示していた頃より速くなっただけでなく、投稿ごとのトーンのばらつきが減ったのが実感としては大きい効果でした。Claude Code自体をまだ触ったことがない方は、Claude Codeの始め方から読むとつながりが分かりやすいです。

つまずきポイント3つと避け方

実際にやってみると、多くの方が同じところでつまずきます。先回りして3つ挙げておきます。

  • AIっぽい汎用文になる:材料を渡さず「投稿を書いて」とだけ頼んだときに起きます。実体験・固有名詞・普段の言い回しを材料として渡すのが対策です。
  • 事実の誤り・盛りすぎ:AIは渡された情報が曖昧だと、それらしい表現で埋めることがあります。数字・実績・お客様に関する記述は、投稿前に必ず自分で確かめてください。
  • 媒体を無視した使い回し:X向けの短文をそのままInstagramに貼る(またはその逆)と、どちらの読者にも届きにくくなります。書き分けはAIに任せられるので、手間を理由に省略しないのがおすすめです。

「世に出す判断」だけはAIに渡さないでください。SNSは会社や事業の顔です。文面として自然でも、時事的な話題やセンシティブなテーマは投稿すべきでない場合がありますし、事実と違う内容を投稿すれば信頼を失います。速く書くのはAI、投稿するかどうかの判断と事実の確認は人——この線引きを守ることが、SNSでAIを安心して使い続けるいちばんの条件です。

よくある質問

SNS投稿はAIで自動化できますか?

文章の下書きまではAIに任せられますが、投稿まで含めた全自動はおすすめしません。Claude CodeのようなAIはテキストベースの道具で、あなたのXやInstagramのアカウントを勝手に操作するものではありません。人がネタと方向性を渡す、AIが下書きを複数案出す、人が事実とトーンを確認して投稿する——この分担が実用的です。私たちTechtも自社のSNS投稿はこの形で運用しており、時間がかかっていたのは「書く」部分なので、そこだけAIに任せれば十分に時短になります。

AIで作ったSNS投稿は「AIっぽい文章」になりませんか?

ネタとトーンの指定なしに「SNS投稿を書いて」とだけ頼むと、誰が書いても同じような汎用的な文になります。避けるコツは、自分の実体験・具体的な出来事・普段の言い回しを材料として渡し、「誰に・何を伝える・どんなトーンか」の型を先に決めることです。AIは渡された材料の範囲で書くので、材料が具体的なら文章も具体的になります。Techtでは最終のトーン確認は必ず人が行い、自分の言葉に直してから投稿しています。

XとInstagramで同じ文章を使い回してもいいですか?

そのままの使い回しは避け、媒体ごとに書き分けるのがおすすめです。Xは短文が主役でタイムラインを流し読みされるため結論を1行目に、Instagramは写真が主役でキャプションは補足とハッシュタグの役割、と文章に求められるものが違うからです。ただし「ネタを2回考える」必要はありません。AIに1つのネタを渡して「X用とInstagram用に書き分けて」と頼めば、両方の案が一度に出ます。書き分けの手間が消えるのが、AIを使う大きな利点です。

SNS投稿を作るなら、ChatGPTとClaude Codeのどちらがいいですか?

単発の投稿を1本作るだけならチャット型のAIでも十分です。Claude Codeが向くのは、投稿を続けたい場合です。「誰に・何を伝える・トーン」といった投稿の型や、過去の投稿・自社の情報をファイルとして手元に置いて参照させられるため、毎回同じ説明を繰り返さなくても、2回目以降はネタを渡すだけで型に沿った案が出ます。Techtも自社のX投稿は型を決めてClaude Codeに案を出させる運用で、都度ゼロから指示するより速く、トーンも安定します。

SNS運用をAIに任せるとき、人が必ずやるべきことは何ですか?

事実確認・トーンの最終判断・投稿するかどうかの判断の3つは、必ず人がやってください。AIは渡された情報が曖昧だと、それらしい表現で埋めてしまうことがあり、数字や実績を誤って書けば信頼を損ないます。また、時事的な話題やセンシティブなテーマは、文面として自然でも投稿すべきでない場合があります。SNSは会社や事業の顔なので、速く書くのはAI、世に出す判断は人——この線引きを守ることが、安心して続けるコツです。

まとめ

  • SNS投稿づくりは「人が材料を渡す→AIが下書き→人が確認して投稿」の分担。全自動ではないが、時間がかかる「書く」部分は任せられる
  • Xは結論を1行目に置く短文、Instagramは写真が主役でキャプションは補足。書き分けはAIに頼めば一度に終わる
  • 先に「誰に・何を・お願い・トーン」の型を決めてから書かせると、案の質が安定する
  • Claude Codeは型や過去投稿をファイルで持てるので、2回目以降はネタを渡すだけでよい
  • 事実確認・トーンの最終判断・投稿するかどうかの判断は、必ず人がやる

SNS投稿の時短は、高度なAIの使いこなしではなく「型を一度つくること」から始まります。まずは今日の出来事を1つ、箇条書きでAIに渡して3案出させるところから試してみてください。Techt は、自社のSNS投稿・HP制作・経理をClaude Codeで運用している経験をもとに、経営者・個人事業主の方のAI活用の相談を受けています。自分の事業ならどこから始めるべきか迷ったら、無料相談でお気軽にどうぞ。あわせてキャッチコピーをAIと作る手順ブログ記事をAIで書く手順も参考にしてください。