ひとことで言うと
Excelの集計・関数 =
関数名を知らなくても、
「やりたいこと」を伝えれば集計まで終わる
結論から言うと、Excelの集計は、Claude Code(クロードコード)にファイルごと渡して「やりたいことを言葉で説明する」だけで終わります。関数名を覚えていなくても、「東京都の売上だけを合計したい」と伝えれば、AIがファイルを読んで集計し、結果を返してくれます。式を自分で組む必要もありません。
私たち Techt は、日々のCSV・Excelの集計や関数づくり、表計算の相談を Claude Code で行っている会社です。だからこそ、「便利です」で終わらせず、実際に使って分かった頼み方のコツと、AIに任せてはいけない部分まで含めてお伝えできます。
AIでどこまでできるのか
使い方の入り口は2つあります。基本は、ファイルごと渡して、集計まで任せるやり方です。Claude CodeやCodex(コーデックス)のような「作業するAI」は、CSVやExcelのファイルを直接読んで、集計まで自分で実行します。式を提案して終わり、ではありません。
もう1つは、式を教わって、Excelで自分が作業するやり方です。売上表の中に式を残して毎回自動で計算させたいときや、ChatGPTのようなチャット型のAIを使うときは、こちらを選びます。
どちらの場合も、AIがあなたのファイルを無断で開いて作業することはありません。基本の流れは、どちらも次の3つです。
あなたが伝える
やりたい集計を言葉で説明し、ファイルを渡す(式だけほしいときは表の中身を説明する)。
AIが作業する
ファイルを読んで集計を実行する。式だけ頼まれたときは、関数と貼る場所の手順を返す。
あなたが確認する
返ってきた数字を数件照合して、正しければ本番に使う。
AIがやる部分と人がやる部分の線は単純です。集計の作業はAI、数字が正しいかの最終確認は人です。
どちらの入り口でも、関数を暗記していなくても、やりたい集計を言葉にできれば十分です。関数の名前や書き方はAIが知っているので、あなたは「何をしたいか」だけ考えればよいのです。
集計を任せる4ステップ
では実際の手順です。私たちがExcelやCSVの集計をAIに頼むときも、次の4ステップで進めています。特別な準備は要りません。
1. やりたい集計を言葉で説明する
最初に、完成させたい集計を、日本語でそのまま伝えます。「A列に都道府県、C列に売上金額が入っている。東京都の売上だけを合計したい」といった具合です。関数名は考えなくて構いません。
ポイントは、ゴール(どんな結果がほしいか)を具体的に言うことです。「集計して」だけだと、何をどうまとめたいのかAIも分からず、見当違いの答えになりがちです。
2. 表を読んでもらう
次に、元の表を渡します。Claude Codeならファイルを渡すだけで、どの列に何が入っているかはAIが自分で読んで確かめ、分からない点があれば聞いてきます。
式だけ教わりたいときや、チャット型のAIを使うときは、「1行目は見出し。A列=日付、B列=取引先名、C列=金額(数値)、D列=入金済/未入金」のように、列の中身を自分の言葉で説明します。実際の表の数行を貼り付けて見せる方法もありますが、後述するとおり社外秘や個人情報を含む場合は扱いに注意してください。
3. AIが集計を実行する
ここまで伝えると、AIがファイルを読んで集計し、結果の表を返してくれます。Excelの中に式を残したいときは「セルに貼る式で」と頼めば、具体的な関数(たとえば =SUMIF(A:A,"東京都",C:C) のような式)と、「この式をどのセルに貼るか」の手順が返ってきます。式の意味が分からなければ、「この式は何をしているのか、初心者にも分かるように説明して」と頼めば、その場でかみ砕いて教えてくれます。関数の勉強をしながら作業できるのも、AIに頼む利点です。
4. 結果を確認する
最後は人の番です。数件だけ手計算や目視で照合してから本番に使います。合計金額や件数のように、間違うと影響が大きい数字ほど、この一手間が効きます。
もし結果が思っていたものと違えば、「未入金の分は除きたい」「金額が空欄の行がある」など、気づいた条件をAIに追加で伝えれば、直してくれます。一度で完璧を狙わず、対話しながら仕上げるのがうまくいくコツです。
AIが得意なExcel集計の具体例
「そもそも、どんな集計を頼めるのか」がイメージしづらい方もいると思います。日常業務でよくあるものを、頼み方のひとことと一緒に並べました。
関数名は覚えなくて大丈夫です。右端の「ひとことで伝える例」のように言えば十分で、式がほしいときは左のような関数をAIが選びます。
| やりたいこと | 使われる関数の例 | ひとことで伝える例 |
|---|---|---|
| 条件に合う分だけ合計する | SUMIF / SUMIFS | 「東京都の売上だけ足したい」 |
| 条件に合う件数を数える | COUNTIF / COUNTIFS | 「未入金の件数を数えたい」 |
| 別の表から値を持ってくる | VLOOKUP / XLOOKUP | 「商品コードから単価を持ってきたい」 |
| 重複を除いた一覧を作る | UNIQUE | 「取引先の名前を重複なしで並べたい」 |
| 日付ごと・月ごとにまとめる | TEXT / MONTH + SUMIFS | 「月ごとの売上を集計したい」 |
これらは組み合わせることもできます。「取引先ごとに、今月の未入金額の合計を出したい」のように条件が複数あっても、日本語で伝えればそのまま集計してくれます。手作業で表を並べ替えて数えていた集計が、伝えるだけで済むようになります。
当社でも、会計ソフトから書き出した仕訳データはファイルごとClaude Codeに渡して月ごと・取引先ごとの集計まで任せ、月次の数字まとめに使っています。「どの列に何が入っているか」を一度説明してあるので、毎月同じ頼み方で同じ形の集計が出てきます。
スプレッドシートでも使えるか
使えます。SUMIFやVLOOKUPといった基本の関数は、ExcelとGoogleスプレッドシートでほぼ共通なので、頼み方も同じです。
違いは、最初に「Googleスプレッドシートで使いたい」と一言添えるだけ。そうすれば、スプレッドシートに合わせた式を返してくれます。
注意点として、一部の関数は片方にしかありません。たとえばスプレッドシート特有の QUERY 関数や、Excel専用の関数などです。
どちらで使うかを最初に伝えておけば、AIはその環境で動く関数を選んでくれるので、食い違いを防げます。私たちも案件によってExcelとスプレッドシートを使い分けますが、AIへの頼み方はほとんど変わりません。
頼むときの2つの注意点
AIは指示を取り違えたり、列の位置を勘違いしたりして、動くけれど意図と違う集計を返すことがあります。合計金額や件数は、必ず数件を手計算や目視で照合してから本番に使ってください。
表の中身を見せると精度は上がりますが、取引先名・個人情報・社外秘の数字などをそのまま渡すのは慎重に。名前を伏せ字にする、金額を仮の数字に置き換えて式だけ作ってもらう、といった工夫で、中身を渡さずに関数だけ手に入れられます。
まとめ
- Excelの集計はAIに任せられる。関数名を覚えていなくても、ファイルを渡してやりたいことを言葉で伝えれば、集計まで実行してくれる
- 流れは「①やりたい集計を伝える→②AIが表を読む→③集計を実行→④数件を人が検算」。Excelの中に式を残したいときは、式だけ教わることもできる
- 合計・件数・別表からの参照・重複除去・月別集計など、日常業務の集計はほぼ頼める。条件が複数でも1つの式にまとめられる
- GoogleスプレッドシートでもOK。「スプレッドシートで」と一言添えるだけで、対応した式が返ってくる
- 合計や件数は必ず人が検算。社外秘・個人情報は伏せ字や仮の数字にして、中身を渡さず関数だけ作ってもらう
よくある質問
Q.Excelの関数はAIで作れますか?
作れます。「東京都の売上だけを合計したい」のように、やりたいことを日本語で説明すれば、Claude Code(クロードコード)のようなAIがSUMIFなどの関数と、どのセルに貼ればよいかの手順まで返してくれます。関数名を覚えていなくても大丈夫です。さらにClaude Codeなら、式を教わるだけでなく、ファイルごと渡して集計の実行まで任せられます。私たち Techt も、日々のCSV・Excelの集計をこの形でClaude Codeに任せています。ただし返ってきた数字は、正しいかを人が確認してから使うのが前提です。
「何をしたいか」を言葉にできれば、AIに頼めます。
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