結論から言うと、アクセス解析とは、ホームページに「何人が・どこから・どのページを見に来て・問い合わせなどの行動をしたか」を数字で確認することです。そのための代表的な道具が、Google が無料で提供するGA4(Google アナリティクス 4)。私たち Techt は、自社のホームページもお客様のサイトも、このアクセス解析の数字を実際に見ながら「次にどこを直すか」の判断をしています。

この記事で見るのは、サイトに「来た後」の数字です。検索で「見つけられる前」の数字はサーチコンソールとは?で見られます。検索で見つかる→サイトに来て動く、の順で数字を追うと、集客の流れが1本につながります。

この記事は、エンジニアではない小さな会社と個人事業主の方に向けて、2026年7月時点の「アクセス解析とは何か」「GA4の見方の基本」を、むずかしい用語をその場でかみくだきながら整理したものです。この記事では、GA4で何が見えるのかの全体像をつかんでから特に見るべき4つの指標に絞り、週1回15分で回せる見方の手順月1回の数字の取り出し方までお伝えします。

いちばんやさしい説明

実店舗を経営していれば、「今日はお客さんが多いな」「あの棚の前で足を止める人が多いな」といったことは、店に立っているだけで肌感で分かります。ところがホームページは、黙っていると何も見えません

誰かが見に来ても足音はしないし、どのページの前で立ち止まったのかも分からない。せっかく作ったのに「誰か見てくれているんだろうか」と不安なまま放置される。これが多くの小さな会社のホームページの実態です。

アクセス解析は、この見えない来訪の様子を、数字にして見えるようにする仕組みです。具体的には「アクセス」(ページが見られること)の記録を自動で集めて、何人来たか・どこから来たか・どのページが見られたか・問い合わせなどの行動があったか、を確認できるようにします。お店にたとえるなら、来店客数と、お客さんが通った道と、立ち寄った棚と、レジの記録を、あとからまとめて見られるようなものです。

大事なのは、アクセス解析は「眺めるための数字」ではなく「次に何を直すかを決めるための材料」だということです。この視点は記事の後半でもう一度出てきます。

GA4とは

GA4(ジーエーフォー)とは、Google が提供するアクセス解析ツール「Google アナリティクス 4」のことです。標準版は無料で使えます(2026年7月時点)。世界中で広く使われている、アクセス解析の事実上の標準ツールと言ってよい存在です。

仕組みはシンプルで、ホームページに計測用のタグ(来訪を記録するための短いプログラム)を入れておくと、GA4の画面に数字が自動で集まってきます。自分でタグを書く必要はなく、多くの場合はホームページの制作会社が設定します。自分のサイトにGA4が入っているか分からない場合は、制作を頼んだ会社に「GA4は設定されていますか?」と確認するのが早いです。

なお、少し前まで使われていた旧版の Google アナリティクス(ユニバーサルアナリティクス)は、2023年に計測を終了しています。いま「Googleアナリティクス」と言えば、このGA4のことです。古い解説記事は旧版の画面で説明していることがあるので、「GA4」と明記された情報を参照するようにしてください。

GA4で何が見えるのか

見るべき数字の話に入る前に、そもそもGA4で何が見えるのかを、ざっと眺めておきましょう。大きく分けると次の6つです。

何人来たか

期間中に訪れた人数。初めて来た人と、また来てくれた人の区別も分かります。

どこから来たか

検索・SNS・広告・お気に入り登録など、入り口の内訳が分かります。

どのページが見られたか

ページごとの表示回数。どのページが人気かが分かります。

サイトの中で何をしたか

ページ表示・クリック・フォーム送信などの動きを、GA4はすべて「イベント」という単位で記録しています。

どんな人・どんな機器か

訪問者のおおまかな地域や、スマホとパソコンの割合が分かります。

今この瞬間に何人いるか

リアルタイムの訪問者数。SNS投稿や広告を出した直後の反応が見えます。

これらはすべて、GA4を開いた左メニューの「レポート」からたどれます。

このうち、後で「特に見る数字」に関わる2つだけ、先に言葉を説明しておきます。「どこから来たか」と「何をしたか」です。

流入元の4分類

「どこから来たか」(流入元)の画面には英語の分類名が出てきますが、覚えるのは少しだけで大丈夫です。まずはこの4つが読めれば、自分のサイトに人がどの道から来ているかは十分つかめます。

Organic Search(オーガニック検索)

GoogleやYahoo!の検索から。

Direct(ダイレクト)

アドレスを直接入力・ブックマークなどから。

Organic Social

SNSから。

Referral(リファラル)

他のサイトのリンクから。

イベントとキーイベント

「何をしたか」のところで触れたとおり、GA4はサイトの中で起きた動きをすべて「イベント」という単位で記録しています。ページが表示された、リンクがクリックされた、フォームが送信された。この1つ1つがイベントで、「レポート → ユーザーエンゲージメントとユーザー維持率の把握 → イベント」の一覧に全部並んでいます。

キーイベントとは、その大量のイベントの中から「これはうちのビジネスの成果」と印を付けたものです。問い合わせフォームの送信、予約の完了など、事業の成果にあたる行動を選んで登録します。以前は「コンバージョン」と呼ばれていた仕組みで、2024年に名称が変わりました。

前提:キーイベントは自分で印を付けて初めて数えられる
この印付けは自動では行われません。左下の歯車「管理」→「データの表示」→「キーイベント」で、どの行動を成果とみなすかを一度だけ登録します。
設定されないまま運用されているサイトも少なくありません。心当たりがなければ、制作会社への確認をおすすめします。

ここまでが全体像です。ただ、正直に言うと、これを毎回全部見る必要はありません。GA4は画面の項目がとても多く、まじめに全部見ようとすると挫折します。数字は「次の一手を決める」ための材料なので、毎回の判断に使う数字は、次の4つに絞るのがおすすめです。

特に見る4つの指標

全体像の中から、小さな会社・個人事業主の判断に毎週・毎月使うのは、この4つです。

各カードの「見る場所」は、GA4を開いたときの左メニューからの進み方です。この順にクリックしていけばたどり着けます。

ユーザー数

期間中に何人がサイトに来たか。

見る場所:レポート → スナップショット

流入元

検索・SNS・直接入力など、どこから来たか。

見る場所:レポート → 見込み顧客の発掘 → トラフィック獲得

人気ページ

どのページがよく見られているか。

見る場所:レポート → ユーザーエンゲージメントとユーザー維持率の把握 → ページとスクリーン

キーイベント

問い合わせなどの成果が何件起きたか。

見る場所:レポート → ユーザーエンゲージメントとユーザー維持率の把握 → イベント の一覧。※先に成果の印付け設定が必要(前章で解説)

※ GA4のメニュー構成は、更新や初期設定(ビジネス目標の選択)によって変わることがあります(表は2026年7月時点の一例です)。

GA4でまず見る4つの基本指標を並べた図。ユーザー数(何人来たか)、流入元(どこから来たか)、人気ページ(どのページが見られたか)、キーイベント(問い合わせなどの成果が何件か)の4つの角丸ボックスをアイコン付きで示している

4つの中でいちばん大事なのがキーイベントです。件数は「イベント」の一覧で該当の行動(例:フォーム送信)の行を探せば確認できますが、この一覧ではどの行動に成果の印を付けてあるかまでは分かりません。毎月の確認は、後述の「数字を取り出して比べる」方法でまとめて見るのが楽で確実です。

週1回15分の見方ルーティン

道具は、使い方が習慣になって初めて役に立ちます。GA4を「たまに開くけど何を見ればいいか分からない」状態から抜けるために、週1回15分の型を決めてしまいましょう。これは、変化の兆しに早く気づくためのクイックチェックです。

1

期間を「過去28日間」にする

画面右上で期間を選べます。28日にすると曜日のかたよりがならせます。

2

ユーザー数を前の期間と比べる

増えたか・減ったか・横ばいか。まず全体の体温を測ります。

3

「トラフィック獲得」で流入元を見る

検索・SNS・直接のどれが多いか。前と比べて割合が変わっていないか。

4

「ページとスクリーン」で人気ページを見る

見られているページの上位3〜5個を確認します。意外なページが上位に来ていたら、それは読者の関心のサインです。

5

キーイベントの件数を確認して、気づきを1行メモする

「検索からの流入が増えた」「◯◯のページがよく見られている」程度で十分です。

毎日見る必要はありません。むしろ、訪問者が1日数人〜数十人の規模のサイトでは、日々の数字のブレが大きく、毎日見ると増減に一喜一憂して判断を誤りやすくなります。

「点」ではなく「傾向」で見る。これがアクセス解析の見方でいちばん大切な姿勢です。

月1回は数字を取り出して比べる

週1回のチェックは画面で足ります。ただ、それだけでは記録が残らず、先月との比較もあいまいになります。月1回は数字を取り出して、毎月同じ形式で前月と見比べます

GA4のレポート画面は、右上の共有アイコンから「ファイルをダウンロード」でCSVやPDFに保存できます。ユーザー数や流入元は「トラフィック獲得」、人気ページは「ページとスクリーン」の画面からダウンロードするのが基本です。

キーイベントの件数は「イベント」の一覧から1つずつ拾うこともできますが、後述のAPI連携でまとめて取るのが楽で確実です(この後の指示書に含めてあります)。

ダウンロードした数字をClaude Codeのような作業するAIに渡せば、前月比の計算や毎月同じ形式のまとめはAIの仕事になります。この月1回のまとめは、毎月の経営状態をAIで分析するで紹介している定点観測の、集客側の材料になります。

毎月のダウンロードの手間もなくしたい場合は、API連携(プログラムから数字を取り出す、Google公式の入り口)を使います。無料ですが、GCP(Google Cloud)というGoogleの開発者向けアカウントを作って設定する必要があり、ここだけ少し専門的です。設定は最初の一度きりなので、作業するAIに次の指示書を渡して、一緒に進めるのが現実的です。

AIへの指示書(コピペ用)

GA4の数字を、毎月自動で取得できるようにしたいです。 私は専門知識がない前提で、画面を確認しながら一歩ずつ案内してください。 ・GCPプロジェクトの作成 ・Google Analytics Data API の有効化 ・認証の設定 設定が終わったら、テストとして過去3ヶ月の 「月別のユーザー数・流入元別の内訳・キーイベント数」を取得して、Excelにまとめてください。

この連携ができると、毎月は「先月のアクセスの数字を、いつもの形でまとめて」と頼むだけになります。当社も自社サイトのGA4の数字を、この形で毎月取り込んでいます。

落とし穴:アクセス数だけを追わない
ホームページの目的は、アクセスを集めること自体ではなく、問い合わせや売上につなげることです。ユーザー数が増えても問い合わせがゼロなら、ページの中身や導線を見直すサインですし、逆に月に数十人の訪問でも1件の問い合わせにつながっていれば、そのサイトは立派に働いています。
もう1つ、アクセス解析の数字は完璧ではありません。計測の仕組みや利用者側の設定によって実際の人数とはズレるため、1人単位の正確さを求めず、傾向をつかむ道具として使ってください。

当社の実例

私たち Techt は、自社のホームページと、制作をお手伝いしたお客様のサイトの両方で、アクセス解析の数字を見ながら改善の判断をしています。使い方は特別なものではなく、たとえばこんな型です。

よく見られているのに問い合わせにつながっていないページがあれば、問い合わせへの案内(ボタンや導線)を見直す。検索からの流入が伸びているページがあれば、そのテーマの記事や情報を厚くする。数字は答えを教えてはくれませんが、「どこを見直すべきか」の候補を絞り込んでくれます。

数字の整理は、Claude Code(クロードコード)のような作業するAIの仕事にできます。前の章のとおり、ダウンロードした数字を渡すか、API連携なら取得から任せて、AIが毎月同じ形式で前月比まで整理し、人は結果を確かめて判断します。分担はClaude Codeでできることで紹介した「清書はAI、判断と検算は人」のままです。数字を読んで意思決定する主役は、あくまで事業をいちばん分かっているあなた自身です。

本記事は、大手コンサルでのDX支援やエンジニアとしての実務経験を持つ代表の監修のもと、非エンジニアにも分かるよう要点を整理しています(2026年7月時点)。GA4の細かな仕様・画面は Google の公式情報もあわせてご確認ください。

まとめ

  • アクセス解析とは、ホームページに「何人が・どこから・何を見に来て・行動したか」を数字で確認すること。見えない来訪を見えるようにする仕組み
  • GA4は Google が提供するアクセス解析ツールで、標準版は無料(2026年7月時点)。入っているか不明なら制作会社に確認する
  • 見えるのは「何人・どこから・どのページ・何をしたか・どんな人か・今何人か」。毎回の判断は4つに絞る:ユーザー数・流入元・人気ページ・キーイベント(要設定)
  • 週1回15分、画面で「過去28日間」を前の期間と比べて傾向をチェック。月1回はダウンロードした数字をAIに渡し、同じ形式で前月比を見る
  • 毎月の取得まで自動化したいときは、GCPアカウントを作ってAPI連携(無料・設定はAIと一緒に一度だけ)
  • アクセス数だけを追わない。数字は「次にどこを直すか」を決める材料で、判断する主役は人

よくある質問

Q.アクセス解析とは何ですか?わかりやすく教えてください。

アクセス解析とは、ホームページに「何人が・どこから・どのページを見に来て・問い合わせなどの行動をしたか」を数字で確認することです。実店舗なら「今日はお客さんが多いな」と肌感で分かりますが、ホームページは黙っていると何も見えません。その見えない来訪の様子を数字にして見えるようにするのがアクセス解析です。私たち Techt も自社とお客様のサイトのアクセス解析を見て、どのページを直すかといった改善の判断をしています。まずは無料のGA4で、ユーザー数・流入元・人気ページ・成果の4つを見るところから始めれば十分です。

Q.GA4とは何ですか?無料で使えますか?

GA4(ジーエーフォー)とは、Google が提供するアクセス解析ツール「Google アナリティクス 4」のことで、標準版は無料で使えます(2026年7月時点)。世界中で広く使われている事実上の標準ツールで、ホームページに計測用のタグ(短いプログラム)を入れると、来訪者数や流入元などの数字が自動で集まります。以前の「ユニバーサルアナリティクス」という旧版は2023年に計測を終了しており、現在 Google アナリティクスといえばこのGA4を指します。自分のホームページに入っているか分からない場合は、制作を頼んだ会社に確認するのが早いです。

Q.GA4の「キーイベント」とは何ですか?

GA4はサイト内の動き(ページ表示・クリック・フォーム送信など)をすべて「イベント」として記録しており、その中から「これはビジネスの成果」と印を付けたものがキーイベントです。問い合わせフォームの送信や予約完了などが典型で、以前は「コンバージョン」と呼ばれ、2024年に名称が変わりました。アクセス数がどれだけ増えても、成果につながらなければホームページの目的は果たせていないため、実は4つの基本指標の中でいちばん大事な数字です。ただし印付けは自動では行われず、管理画面の「データの表示」→「キーイベント」での設定が必要です。設定されていないサイトも多いので、まず自分のGA4に成果の計測があるかを確認することをおすすめします。

アクセス解析は、身構えるほど難しいものではありません。要は「4つの指標を週1回チェックし、月1回は数字を取り出して前月と比べる」。この型さえ持てば、勘だけに頼らずホームページを育てていけます。
次の一歩は、自分のサイトにGA4が入っているかの確認です。
AI家庭教師(社長・個人事業主向け)
「自分の仕事でどう使う?」でつまずくなら、マンツーマンで、できるようになるまで伴走します。
非エンジニアの経営者・個人事業主が、AI(Claude Code)を自分の商売で使いこなせるようになるまで、専属で伴走するサービスです。
オープン価格・先着3名は月15,000円。
AI家庭教師を見る