「記事もページもちゃんと作っているのに、検索から人が来ない」——SEO の相談で一番多いのが、実はこのパターンです。原因の多くは、文章の質でも更新頻度でもなく、もっと手前のキーワード選定にあります。私たち Techt は、検索される設計を軸にしたホームページ制作・SEO 支援を本業としていて、制作の一番最初の工程でこのキーワード選定をやっています。だからこそ、ここがズレているサイトを数多く見てきましたし、ズレを直しただけで流入が変わる現場も知っています。

この記事では、キーワード選定とは何か、なぜ SEO で最も重要なのか、そして中小企業が大手と消耗せずに勝つための選び方・調べ方までを、現場の目線で正直に整理します。

先に結論(直答)

キーワード選定とは、「誰が・どんな言葉で検索するか」を決める工程です。ここがズレると、後のページ構成も、見出しも、書く記事も、全部ズレます。だからSEO で最も重要な、すべての出発点になります。中小企業は、大手がひしめく検索回数の多い言葉ではなく、地域・サービス・悩みなどで具体的に絞り込んだ"勝てる言葉"から攻めるのが現実的です。

キーワード選定とは

キーワード選定とは、「誰が・どんな言葉で検索したときに、自社のページを見つけてもらうか」を決める工程です。たとえば税理士事務所であれば、「税理士」という大きな言葉で勝負するのか、それとも「江東区 相続 税理士」のように地域や悩みを絞った言葉を狙うのか——この狙いを定めるのがキーワード選定です。

ポイントは、「自分たちが言いたい言葉」ではなく「お客様が実際に検索している言葉」を選ぶことです。社内では当たり前に使っている専門用語が、実は世間ではまったく検索されていない、ということは珍しくありません。検索されていない言葉に向けてどれだけ丁寧にページを作っても、そこに人は流れてきません。だから、まず「実際に検索されている言葉は何か」を確かめるところから始めます。

なぜ最も重要なのか

SEO というと、文章を書く・タイトルを整える・内部リンクを張る、といった作業をイメージしがちです。しかしそれらはすべて「どのキーワードを狙うか」が決まって初めて意味を持ちます。狙う言葉が決まっていなければ、何を書くべきかも、どんな見出しにすべきかも決まりません。

ここで一番やりがちな失敗が、「作りたいページ」から発想してしまうことです。「うちはこのサービスを推したいから、このページを作ろう」と決めて作っても、そのサービス名で誰も検索していなければ、検索からは1人も来ません。正しい順番は逆で、「実際に検索されている言葉」から逆算して、作るべきページと見出しを決めるのです。

この「検索される言葉から逆算する」という発想こそが、私たちが「検索される設計」と呼んでいるものの出発点です。キーワード選定は、その設計の一番最初のピースにあたります。ここがズレると、その後に積み上げるものが全部ズレる——だから最も重要なのです。SEO 全体の考え方はSEOとはで整理しています。

キーワードの選び方(4つの軸)

では、どうやって狙うキーワードを選ぶのか。私たちは、候補の言葉を次の4つの軸で評価します。1つの軸だけで判断せず、4軸を掛け合わせて「勝てて・かつ依頼につながる言葉」に絞り込むのがコツです。

見るポイント判断のめやす
検索ボリュームその言葉が月に何回検索されているか少なすぎると流入が見込めない。ただし多ければ良いわけでもない
競合の強さ上位を大手やポータルが固めていないか大手が独占している言葉は後発では勝ちにくい
成約への近さ今すぐ客か、情報収集の段階か「○○ 依頼」「○○ 料金」など、行動に近い言葉ほど価値が高い
自社との相性自社が本当に応えられる内容か取れても提供できない・実績がない言葉は無理に狙わない

検索ボリューム(どれだけ検索されているか)

まず、その言葉が実際に月にどれくらい検索されているかを見ます。これは感覚では分からないので、後述する専用ツールで実数を確認します。注意したいのは、検索ボリュームは「多ければ良い」わけではないこと。回数が多い言葉は、それだけ競合も強いからです。

競合の強さ(勝てる土俵か)

次に、その言葉で上位にどんなサイトが並んでいるかを見ます。大手企業や大手ポータルサイト、行政のページがずらりと並んでいる言葉は、後から参入しても効果が見込めません。逆に、自社と同じくらいの規模の会社や個人サイトが上位にいる言葉なら、勝てる余地があります。

成約への近さ(今すぐ客か、情報収集か)

検索する人が「今すぐ頼みたい」状態か、「まだ調べているだけ」の状態かも大切です。「○○とは」のような言葉は調べている段階の人が多く、「○○ 依頼」「○○ 料金」「○○ 業者」のような言葉は、すでに行動に近い人が検索しています。問い合わせを増やしたいなら、後者の「行動に近い言葉」を取りこぼさないことが効きます。

自社との相性(本当に応えられるか)

最後に、その言葉で来た人に自社が本当に価値を提供できるかを確認します。検索ボリュームが大きく競合も弱い「おいしい言葉」でも、自社のサービスや実績と合っていなければ、来た人を満足させられず、問い合わせにもつながりません。取れることと、応えられることは別だ、という視点を忘れないことです。

ロングテールキーワードとは?中小企業が狙うべき理由

4つの軸で評価していくと、中小企業がたどり着く現実的な答えは、たいてい同じです。それが「ロングテールキーワード」を狙うこと。まず、この言葉自体を説明します。

世の中の検索キーワードを「検索回数の多い順」に並べると、検索回数のとても多い言葉はごく一部で、その後ろに検索回数は少ないけれど種類が数えきれないほどある言葉が、長く長く続きます。このグラフの形が動物の「長いしっぽ(ロングテール)」に見えることから、後半に続く「具体的で、検索回数は少ない言葉」をロングテールキーワードと呼びます。逆に、先頭にある検索回数の多い言葉が「ビッグキーワード」です。

ビッグキーワードロングテールキーワード
「リフォーム」「税理士」「江東区 浴室リフォーム 補助金」「創業 融資 相談 税理士」
検索回数多い少ない(ただし種類は無数)
競合大手・大手ポータルが占有弱い・中小企業でも勝てる
検索した人の意図あいまい(まだ調べ始め)はっきり(具体的に困っている)
成約への近さ遠い近い(問い合わせにつながりやすい)

中小企業がロングテールを狙うべき理由は、この表に表れています。

  • ビッグキーワードは「大手の城」:「リフォーム」「税理士」のような言葉は、広告費も人員も潤沢な大手・大手ポータルが上位を固めています。後から正面で挑んでも、効果が見込めないのが現実です。
  • ロングテールは競合が弱く、勝てる:「江東区 浴室リフォーム 補助金」のように絞り込むほど、戦う相手は同じ規模の会社だけになり、中小企業でも上位を取れる余地が出ます。
  • 検索が具体的=成約に近い:言葉が具体的なほど、その人は「すでに具体的に困っていて、依頼先を探している」状態です。だから、ただ調べているだけの人より問い合わせや申し込みにつながりやすくなります。
  • 1本は小さくても、束ねれば大きい:ロングテールは1語あたりの検索回数こそ少ないですが、勝てる言葉を何本も積み上げれば、大手と消耗せずに、集客の総量を安定してつくれます。

キーワードの調べ方

では、狙うキーワードはどうやって探すのか。私たちが実際にやっている調べ方を、3つの方向から紹介します。

  • 検索データを見る:私たちは専用の検索データ分析ツールを使い、見込み客が実際に打ち込んでいる言葉と、その検索回数・競合の強さを実数で取得します。「自分たちが言いたい言葉」ではなく「お客様が実際に検索している言葉」を、数字で確かめるのが土台になります。
  • サジェスト(検索候補)を見る:検索窓に言葉を打つと出てくる候補や、「他の人はこちらも検索」に並ぶ言葉は、実際に多くの人が検索している言葉のヒントになります。自社のサービスに関係する言葉を入れて、組み合わせのアイデアを広げます。
  • 競合の検索結果(SERP)を見る:狙いたい言葉で実際に検索し、上位にどんなサイトが並んでいるかを確認します。大手ばかりなら避ける、同規模の会社がいれば狙えると判断する——競合の顔ぶれそのものが、勝てる土俵かどうかを教えてくれます。

調べること自体は、ご自身でもできます。ただし、集めた言葉のどれに絞り込むか——4つの軸を掛け合わせて「勝てて・かつ依頼につながる言葉」を見極める判断には、経験とノウハウが要ります。調べるのは誰でもできるが、設計はプロの仕事、というのが正直なところです。

参考:Techtのやり方

私たち Techt の本業は、このキーワード選定を出発点にした「検索される設計」です。ホームページ制作の一番最初の工程で、実際に検索されている実需要キーワードを調べ、4つの軸で絞り込み、そこから逆算してページ構成と見出し(h1・h2)を設計します。後付けで SEO を足すのではなく、最初から検索に向けて作るのが私たちの中心領域です。

  • 実需要のキーワードから逆算する:「作りたいページ」ではなく「実際に検索されている言葉」を起点に、専用の検索データ分析ツールで実数を確認しながら、勝てるキーワードに絞り込みます。
  • 設計は人、実装は AI で高速化:キーワード選定とページ設計は人が担い、実装を AI で効率化することで、買い切り 5万円〜を実現しています。ホームページそのものの作り方はホームページの作り方で解説しています。
  • 正直に優先順位を整理する:狙う言葉が大手に独占されていて勝てないと判断したら、「この言葉では効果が見込めません」と正直にお伝えし、別の切り口を一緒に探します。SEO 全体の考え方はSEOとはをご覧ください。

「狙うキーワードが合っているか分からない」「検索される設計から相談したい」という方は、HP 制作代行サービスのご案内をご覧ください。

よくある質問

キーワード選定とは何ですか?

キーワード選定とは、「誰が・どんな言葉で検索したときに自社のページを見つけてもらうか」を決める工程です。たとえば税理士事務所なら「税理士」という大きな言葉を狙うのか、「江東区 相続 税理士」のような具体的な言葉を狙うのかを決めます。ここがズレると、どれだけ良いページを作っても狙った人に届きません。SEO の中で最も重要な、すべての出発点になる工程です。私たち Techt はホームページ制作の最初の工程として、実際に検索されている言葉を調べてからキーワードを決めています。

キーワード選定のやり方は?

まず、自社のサービスに関係する言葉を洗い出します。次に、それぞれの言葉が「実際に月に何回くらい検索されているか(検索ボリューム)」「上位に出すのがどれくらい難しいか(競合の強さ)」「問い合わせや購入にどれだけ近い言葉か(成約への近さ)」「自社の事業に本当に合うか(自社との相性)」の4つの軸で評価します。検索ボリュームや競合の強さは感覚では分からないので、専用の検索データ分析ツールで実数を確認します。この4軸で見て、勝てて・かつ依頼につながる言葉に絞り込むのがやり方です。

キーワード調査にツールは必要ですか?

本格的にやるなら必要です。「自分たちが言いたい言葉」と「お客様が実際に検索している言葉」はしばしばズレており、これは感覚では埋められません。検索ボリュームや競合の強さといった数字も、専用の検索データ分析ツールを使わないと正確には分かりません。逆に言えば、ツールで実数を見れば「狙うつもりだった言葉が実はほとんど検索されていなかった」といった失敗を防げます。調べること自体はご自身でもできますが、どの言葉に絞り込むかという設計の判断にはノウハウが要ります。

中小企業はどんなキーワードを狙うべきですか?

中小企業は、検索回数の多い「ビッグキーワード」ではなく、複合・具体・地域などで絞り込んだ「ロングテールキーワード」を狙うのが現実的です。たとえば「リフォーム」ではなく「江東区 浴室リフォーム 補助金」のような言葉です。ビッグキーワードは広告費も人員も潤沢な大手やポータルサイトがすでに上位を固めており、後から正面で戦っても効果が見込めません。一方ロングテールは、1語あたりの検索回数は少なくても、競合が弱く・問い合わせにつながりやすいので、複数を束ねることで大手と消耗せずに集客できます。

ロングテールキーワードとは何ですか?

ロングテールキーワードとは、複数の言葉を組み合わせた、検索回数は少ないけれど具体的なキーワードのことです。たとえば「税理士」がビッグキーワードなら、「江東区 創業 税理士 費用」がロングテールにあたります。検索する人の意図がはっきりしているぶん競合が弱く、問い合わせや契約につながりやすいのが特徴です。1語ごとの検索回数は小さいので「これだけで集客できるの?」と思われがちですが、勝てるロングテールを何本も束ねることで、中小企業でも大手と正面から戦わずに安定した集客ができます。

まとめ

  • キーワード選定とは「誰が・どんな言葉で検索するか」を決める工程。ここがズレると全部ズレる、SEO で最も重要なピース
  • 「作りたいページ」からではなく「実際に検索されている言葉」から逆算する。これが検索される設計の出発点
  • 選び方は「検索ボリューム×競合の強さ×成約への近さ×自社との相性」の4軸で評価する
  • 中小企業はビッグキーワードを避け、勝てるロングテール(複合・具体・地域)を何本も束ねる
  • 調べるのは専用の検索データ分析ツール・サジェスト・競合の検索結果から。調べるのは誰でもできるが、絞り込む設計はプロの仕事

キーワード選定は地味な工程ですが、ここを外すと、その後どれだけ頑張っても成果につながりません。逆に、実際に検索されている言葉から逆算して設計すれば、中小企業でも大手と消耗せずに集客できます。その設計を人が持ち、実装を AI で速くするのが、私たち Techt のやり方です。まずは無料相談で、貴社が狙うべきキーワードを一緒に整理するところから始めてみてください。